露枝の雑文館 ThePen

館長露枝(Roshi)による日々徒然の雑辺です。

意地にでも優先席には座らないそれが不遜と知る歳になり

5月も下旬に入りました。
目の痒み、涙目、鼻水などを齎した花粉症もやっと落ち着きつつあります。
それに代わって現れ始めたのが 腰痛 です。
元より万年腰痛で一年365日、痛みの濃淡はありますが治まることはありません。
 
30数年前に大きなギックリ腰 (椎間板ヘルニア) を患いました。
その時にかかった医師から 『これは癖になるから気を付けて下さい』 と言われました。
それでも若い頃は万年腰痛ということはありませんでしたが歳を重ねて10年くらい前から万年腰痛になりました。
それほどの痛みを感じない時でも何とも言えない違和感が停滞しています。
そして梅雨時になると違和感が痛みへと進行します。
 
痛み始めると家の階段を上り下りするのも苦痛です。
立つも座るも腰に意識を集中させながらなので疲れます。
外出時、タクシーの乗り降りやバスの乗り降りにも神経を使います。
バスや電車に乗っていると時として立ち上がろうとしても直ぐには立ち上がれないこともあります。
だからといって立ちっぱなしというのも疲れるので最近は優先席に遠慮がちに座っています。
世間の皆さん、バスや電車の優先席で若そうに見えるオジサン (またはオバサン) が遠慮がちに座っていたらその人は腰痛に限らず 内部疾患 の持ち主かも知れません。
非難の目で見ることなく優しさと思い遣りをもって知らん顔をして頂ければ嬉しいです。

薫風の青空高く鯉は無く

今日から5月、皐月 です。
5月と言えば昔なら 『天高く皐月の空を泳ぐ鯉のぼり』 のイメージでした。
昔なら、と書きましたが今の時代の鯉のぼりは町興しのために川に渡されたロープに括られて目刺しのようになっている風景をテレビニュースでよく観ます。
この “川の上を泳ぐ鯉のぼり” は日本中にあるようでニュース映像で頻繁に見かけます。
人間の考えることは列島広しと言えどもそれほど変わりは無いようです。
 
我が家の周辺も昔は鯉のぼりを上げているお宅が幾つもありましたが今は残念ながら1軒もありません。
昔は1ブロックに家が5~6軒でしたが今は同じ1ブロックの中に30軒は建っているでしょうか。
相続などで得た土地を売ってしまいそこに建売住宅が建つ、というパターンで増えて行ったように思います。
更地になった土地はアッという間に建売が出来上がっています。
しかもよくぞこの土地の広さに3軒もと感心するような具合に効率よく。
建売以外にマンションも高さ制限、広さ制限ギリギリで建っています。
 
これでは鯉のぼりを上げる柱が先ず立てられませんし、そもそも若いお父さん、お母さんには 「鯉のぼりを上げる」 という発想がありません。
そこで鯉のぼりに変わって登場したのが 「兜飾り」 です。
テレビCМも 兜飾り、 鎧飾り ばかりになりました。
昔は 鯉のぼり のCМも有ったりですが全く見なくなりました (私の住む神奈川県雑文館地方以外には有るのかもしれませんが)。
 
きょうから5日くらいまでは各地の鯉のぼりの映像がニュースなどで流れる筈です。
一般的な鯉のぼり、川面を渡る鯉のぼり、クレーンで引き上げられた鯉のぼり等々。
どのような鯉のぼりにしても我が家からは見ることが出来ません。
ニュース映像を通して端午の節句を想い、ゴールデンウィークであることを気付かされます。
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