国会議員の年金の未納・未加入の問題が喧しい。 官房長官が辞職したり、民主党の菅代表が辞任したり、民主党の代表候補が立候補を見送ったり等々。

  今回の年金未納・未加入問題は言ってしまえば誰にでも起こりうる“うっかりミス”である。 悪意で未納したり未加入だった議員は少ない筈だ。だから本来的には職を辞したり党の代表の座を降りる必要があるほどの問題ではない。
  それなのに彼らは辞職したり党の代表の座から降りたりした。何故か。それは簡単に言ってしまえば彼らが結果的に“嘘をついたから”である。未納・未加入など無いと言っておきながら調べてみると未納・未加入が発見されたからである。
  しかし、調べてみると国会議員の100人以上に未納・未加入が有ったというのは驚くべきことである。 国会議員というのは立法府の議員である。立法府と言うのは文字通り法律を作る場所である。そこに身を置く議員として例え先人が作った国民年金法であろうともそれに違反していたというのはみっともない話である。
  何故、こんな問題が起きたかと言えば国民年金の法律が複雑過ぎるからである。だからこそ法律を作るプロの筈の国会議員にさえ多数の未納・未加入の者が発生したのである。
  これは議員にとって良い教訓となった筈である。この教訓を胸に何時までも鬼ごっこのように年金未納・未加入の者を探して罵倒するのは止めて、年金法案の審議を尽くして貰いたいものである。
  勿論、未納・未加入の議員は自ら襟を正し納めるべきものは納め国民に報告をすべきである。それが公人としての国会議員の努めであり、それでこそ年金法案を議論できる資格者になれる道筋である。

  それにしても年金って幾ら読んでも聞いても本当に分からないですね。それとも分からないのは私だけ・・・?