新世紀初年と言われてスタートした2001年も残り僅か。 今年ほど明るい話題が少なかったのも珍しいのではないでしょうか。 恒例の十大ニュース風1年回顧です。 来年への大いなる期待と希望そして少しの不安を持ちながら綴ってみました。

1月
足して割りガラガラボンと出来上がり
 「中央省庁再編、1府12省庁に」
 官僚の頭の中の再編までは難しいようだ。

フロリダで迷走の果てブッシュが出
 「米大統領選、投票の杜撰さ露呈」
 小さな穴で一喜一憂、競馬の予想じゃあるまいに。

2月
友国の艦に「えひめ」は沈められ
 「米原潜が練習船愛媛丸に衝突」
 いくら板子一枚下は地獄とは言っても、地獄から突き上げられたら一溜まりもない。

妻の前夫か判事か答え出ず
 「地検次席、判事に捜査情報漏洩」
 検事も判事も人の子とは言え立場が立場、漏らすより諭すのが筋。

3月
裏金を機密費と呼び予算化し
 「元要人外国訪問支援室長、機密費を横領」
 ノンキャリアの星も結局は星屑それにしても、たかったキャリアどもは何処へ行った。

泣く人を前に責任無しと言い
 「薬害エイズ、実力者の元大学副学長に地裁が無罪」
 元厚生相の課長は有罪、同じ事件で何故こんなにも違うか摩訶不思議。

4月
新しい火種を作った「つくる会」
 「検定合格教科書に中国、韓国から修正要求」
 言論の自由は大切だが、それに検定のある二律背反。

自らを変人と呼び椅子射止め
 「第87代首相に小泉純一郎氏を選出」
 凄まじいばかりの人気と支持率だが痛みはジワジワと庶民、中小企業へ。

5月
知らぬから国外へ出す鷹揚さ
 「北朝鮮金総書記の息子?を国外退去処分」
 身元不明で国外退去って、彼らはお化けか幽霊だったのか。

遠き道イバラの道に仄かな灯
 「ハンセン病裁判、控訴せず国家補償へ」
 それにしても余りに余りにも遅い、政治の責任は重い。

6月
危機管理学校までも視野の中
 「大阪の小学校に男が侵入、児童や教師を殺傷」
 精神病を逆手に取っての犯行、そんな犯人には憤りしかない、合掌。

恋の道邪魔され殺して花実無く
 「ネパール皇太子、家族らを射殺し自殺」
 結婚を反対された事が動機とか、王族も庶民も悩みは変わらずだが射殺とは。

7月
抵抗派選挙の時だけ小泉派
 「第19回参院選、小泉人気で自民圧勝」
 まさしく小泉人気のみでの勝利、有権者の強い期待と危うさが表裏一体。

手を挙げて最少票の間の悪さ
 「2008年オリンピック、大阪落選」
 この不況のなか却って良かったのでは、どうせ儲けるのはゼネコンと族議員。

8月
真紀子節威勢がよくて空回り
 「真紀子外相と外務官僚の対立激化」
 改革は結構だがスタンドプレーには国民も飽きてきた、官僚を上手く使ってこそ。

ITも追いつめられて壇ノ浦
 「I T不況深刻化」
 ついこの間までは日の出の勢い、でも出た日は必ず沈む。

9月
宗教が安らぎ奪い人奪い
 「米で同時多発テロ、死者行方不明者3400余人」
 聖戦だ教義だと言っても所詮は犯罪者の虚言妄言、それでも人は死ぬ。

大丈夫舌乾かぬのにハイお次
 「狂牛病感染牛見つかる」
 この国の政治は牛並にスローモーなのにこんな時だけハイスピード、拙速。

10月
ワクチンをメールばかりか手紙にも
 「米で炭疽菌事件、郵便で拡散」
 Eメールにはウィルス、郵便には炭疽菌、いずれにしても手紙は厄介。

胴上げを色とりどりの傘が舞い
 「プロ野球、ヤクルト日本一」
 ヤクルトレディが会社にも来るが優勝サービスとしては単価がね。

11月
どうにかはならない現実見る度胸
 「完全失業率5.4%、最悪更新」
 若者はパラサイト、中高齢者の再就職は中々困難、親の脛は細る一方。

でかい夢叶えて見せた大リーグ
 「大リーグでイチロー、MVP」
 新人最多安打更新・首位打者・盗塁王・リーグ新人王とくれば当然の結果。

12月
生まれ来て早ヒロインの女帝論
 「皇太子夫妻に女児誕生」
 今年の最後を飾った明るいニュース内親王誕生、皇族も庶民も何となくちょっぴりホンワカ。